人材派遣の面接はどのような立ち位置で受けるべき?

人材派遣社員はあくまで派遣された企業の従業員の一人です


人材派遣会社に登録をして企業で仕事をする場合、立ち位置に悩む人も多いです。結局自分の立ち位置は、派遣会社の社員なのか、それとも派遣された企業の従業員の一人という立ち位置でいいのか迷ってしまうものです。

人材派遣の仕事に応募して、面接を受け採用された場合には、あくまで派遣会社のスタッフの一人です。そのため給料などは派遣会社から支払われることになりますし、厚生年金に関しても派遣会社で加入をするのが一般的です。

しかし勤務時間や服装などの就業規則というのは、すべて派遣された企業の就業規則に従う必要があります。どれだけ派遣会社の規則が緩く、仮に金髪でもOKだったとしても、派遣された企業が金髪がダメなのであれば、当然金髪ではその企業で働かせてもらうことはできません。

面接を受けたのは派遣会社でも、面接が終われば企業に派遣されるので、その企業の一員なのです。

服装は派遣先企業が定めているものが基本です

派遣社員という立ち位置であれば、やはり服装などもどのようにすればよいのか迷ってしまうものです。基本的に派遣先の企業が定めている服装で仕事を行います。

企業によっては、ドレスコードと呼ばれる非常に細かい規則がある会社もあるのです。

たとえば男性であれば、ひげや襟足の長いヘアスタイルは禁止。女性であれば、サンダルは禁止で露出は極力抑えるように、など細かく指示が出されていることが多いです。

ここで迷うのが面接時にはカジュアルな服装でOKです!などと言われている場合です。派遣された初日は動きやすいカジュアルな格好で!などと書かれていたとしても、基本的にはスーツで出勤するのがよいでしょう。

とくにオフィスで働くような職種であればスーツが無難です。動きやすい服装、カジュアルな服装でよいと言われていても、実際にカジュアルな服装で行ったのは自分一人で大恥をかいた、などという人も少なくないようです。

派遣社員としての立ち位置は企業によって異なります


派遣社員というのは企業にとってどういった立ち位置でいるべきなのかと疑問に思われる方も少なくないようです。しかし派遣社員がその企業において、どのような立ち位置なのかは、それぞれの企業によってまったく考え方は異なります。

もちろん会社によっては派遣会社に対して正社員と同じように、さまざまな意見や考え方を求めることもあります。その一方で派遣社員だからとあくまでも期間限定の働き手、という考え方しかしない企業もあります。

もしも派遣社員として働くものの、企業から正社員と同じようにしっかりと意見を聞かれ、さまざまな業務に積極的に参加させてほしいと思うのであれば、面接においてそのことを伝えるのもよいでしょう。派遣社員に対してどのような立ち位置で接してくれるのか、派遣社員がどのような立ち位置で仕事をすればよいのかを明確にすることがとても重要だということです。

積極的に仕事に参加したいと思っていても、参加させてもらえないのであればやりがいがありませんし、その逆ももちろんあるからです。

年齢などから立ち位置を理解して働くことは必須です

人材派遣会社ではもちろん、どのような企業においてもそうなのですが、年齢が高ければ高いほど採用されにくいと言われています。というのも人材派遣会社で雇われた人は、派遣先の企業で仕事をして活躍することになります。

もちろんその企業にはさまざまな年齢の人がいますが、派遣されてきた社員が、正社員よりも年齢が上であればやはり仕事における指示を出しにくかったりするものです。また年齢を重ねていると、前職の経験や考え方といったものが頭に染み込んでいて、なかなか新しい職場に馴染めなかったり、自分の考えや理論といったものを押し付けようとしたりしてしまうものです。

そういったことから、年齢を重ねている人材派遣社員を雇ってしまうと職場の雰囲気が悪くなる、と考えている経営者も少なくありません。そのためある程度年齢を重ねているのであれば、面接において自分がどれだけ仕事に対して真面目に取り込めるのか、どれだけ派遣先の企業の指示に素直に従うことができるのか、ということをアピールするのが重要になります。

(まとめ)人材派遣の面接はどのような立ち位置で受けるべき?

1.人材派遣社員はあくまで派遣された企業の従業員の一人です
派遣会社から企業に派遣されてはじめて働くことができます。

つまり派遣先の企業の就業規則に則って働かなければいけません。派遣会社はあくまで仲介役であることを忘れてはなりません。

2.服装は派遣先企業が定めているものが基本です
派遣された企業の指定している服装に従うのが、派遣社員という立ち位置で仕事をする上で基本です。

派遣社員として働くのであれば、企業が定めている服装に従いましょう。

3.派遣社員としての立ち位置は企業によって異なります
人材派遣社員としての立ち位置は、企業によってまったく異なります。

それぞれの企業が、派遣社員に対してどのような考え方を持っているのか、ということを十分に理解しておかなければなりません。

4.年齢などから立ち位置を理解して働くことは必須です
派遣社員は派遣先企業にすでにいる正社員と一緒に仕事をする、という立ち位置です。

そのため馴染みやすく、指示に素直に従えることを面接においてアピールしなければなりません。

著者情報

プロフィール:上代 裕也
人材コンサルト。転職で悩む同世代の人たちに向けて役立つ転職情報を配信している。