人材派遣の面接で年収はどんな聞き方をすればいいの?

面接では年収に関して直接的な質問はやめましょう


年収は非常に大切で気になりますが、人材派遣先の企業との面接で年収に関する直接的な聞き方をしてはいけません。理由は、時給が人材派遣先の企業と人材派遣会社の間であらかじめ決められているからです。

そのため人材派遣の給料については、派遣先の面接担当者が答える内容ではありませんし、「仕事内容よりお金ばかり気にする人」「社会人として非常識」など良くない印象を与える可能性もあります。人材派遣の面接で年収について聞く場合は、人材派遣会社に待遇面など含めた聞き方をしましょう。

どうしても派遣先の企業に聞きたい場合は、非常に遠まわしな聞き方をします。人材派遣の面接は仕事に関する質問や自分の能力をアピールする場です。

年収の質問ばかりして信頼を落とさないよう注意しましょう。

年収は派遣元である人材派遣会社へ控えめに聞きましょう


人材派遣のスタッフが雇用契約を結んでいるのは、派遣元である人材派遣会社です。そのため人材派遣の年収に関する質問をする場合は、派遣会社との面接で聞きましょう。

ポイントは遠回しにやんわりと、年収に絡む聞き方をすることです。そこから年収を推測したり、給料の説明に発展したりする可能性もあります。

具体的には福利厚生や残業の有無、交通費の有無などです。福利厚生の提供も雇用関係にある派遣会社であり、会社ごとに内容が違うので聞いても失礼には当たりません。

たとえば「福利厚生についてもお聞きしたいのですが」という雰囲気で、控えめな聞き方をします。聞き方のタイミングは「最後に質問はありますか」と聞かれた時がベストです。

面接をしながら経験などをみて給料を決める場合や、積極的に給料の説明をする派遣会社もあります。人材派遣の面接の最初から年収ばかり聞くと「仕事に対するやる気はない」と不信感や、「マナーがない人」という印象を与えてしまうので、様子を見ながら常に控えめな聞き方を意識しましょう。

人材派遣先の企業へは繁忙期など遠まわしな聞き方をしましょう

派遣会社の面接で年収の聞き方について説明しましたが、派遣先企業の面接で年収を聞きたい場合について説明します。派遣先の企業が契約しているのは、派遣会社であり派遣スタッフではないので、人材派遣の面接で年収の質問は適しておらず悪い印象を与える場合があります。

どうしても聞きたい場合は人材派遣の面接の最後に、とても控えめに遠まわしな聞き方をします。前職での残業時間など今までの経験を伝えたうえで、繁忙期の時期など間接的な聞き方をすると、アピールしながら遠まわしに残業時間や年収を推測できます。

注意点として事前に派遣会社から説明があった内容や、派遣先の資料などを確認すればわかる内容を聞くのは避けましょう。「話を聞いていない」「下調べ不足でやる気がない」と悪い印象を与え、派遣先と派遣会社の両方から信用を落とす場合があります。

聞き方が不安なら事前に派遣会社の担当者へ質問内容を相談しましょう。人材派遣の面接は「同じ職場でこの人に仕事を任せて大丈夫か」を見ているので、不信感を与えないようにすることが大切です。

希望の年収や昇給については派遣会社へ相談しましょう

人材派遣で希望の年収や昇給について聞きたい場合も、年収に関しての聞き方と同様に派遣先の企業との面接で伝えてはいけません。人材派遣の給料は、派遣スタッフの経験やスキルで異なる場合があり派遣会社が決めるので、必ず派遣会社との面接で伝えるようにしましょう。

面接で伝えるタイミングは、希望の給料を聞かれた時がベストです。前職で貰っていた金額を伝えたうえで、希望金額と理由を明確に伝えましょう。

前職での年収を聞かれた場合は、嘘をつかず正直に伝えましょう。水増しして伝えても源泉徴収の提出で嘘が発覚して信用を失います。

昇給に関してはほかの派遣スタッフの例や、派遣スタッフ全体の昇給システムを確認する聞き方をしましょう。

具体的な昇給額を確認する聞き方は避けた方が無難です。希望の年収や昇給の有無は、仕事のモチベーションにも関わる大切なことです。

しかし人材派遣の面接での聞き方によっては、派遣会社での自分の印象を悪くしてしまうので、この先の仕事や信頼関係につながるように悪い印象を与えない聞き方をしましょう。

(まとめ)人材派遣の面接で年収はどんな聞き方をすればいいの?

1.面接では年収に関して直接的な質問はやめましょう
人材派遣の面接では派遣会社と派遣先のどちらに対しても年収を直接聞くことは避けて、遠まわしに聞きましょう。

直接的な聞き方は面接で悪い印象を与える場合があります。年収は派遣元である人材派遣会社へ控えめに聞きましょう。

2.人材派遣の年収は、雇用契約関係にある派遣会社との面接の最後に遠まわしな聞き方をしましょう。

面接をしながら給料の説明をする場合や給料額が決まる場合もあり、最初から給料ばかり聞くと印象が悪くなるので控えめな聞き方が無難です。

3.人材派遣先の企業へは繁忙期など遠まわしな聞き方をしましょう
人材派遣先との面接で年収について聞きたい場合、面接の最後に今までの経験を伝えてから遠まわしな聞き方をしましょう。

直接的な聞き方や、面接前に派遣会社から聞いた内容や資料でわかる内容は、悪い印象になる可能性があるので聞かないようにします。

4.希望の年収や昇給については派遣会社へ相談しましょう
希望の年収と昇給についても、人材派遣会社の面接で伝えましょう。

希望の年収は尋ねられたらはっきり伝えても失礼にあたりませんが、前職の給料で嘘を伝えることは厳禁です。昇給については昇給システムの確認などの聞き方に留めましょう。

著者情報

プロフィール:上代 裕也
人材コンサルト。転職で悩む同世代の人たちに向けて役立つ転職情報を配信している。